AVはセックスの教科書ではありません!
AVにより勝手に創り上げられる女性像と間違ったセックス常識。
膣にペニスを挿入すれば女性は簡単に「中イキ」すると思っていませんか?
Gスポットは、存在すると思っていませんか?
女性は誰でも潮吹できると思っていませんか?
答えは、『 NO 』です!
これらは全て、AVにより、あたかも一般常識であるかのように広まった間違った常識です。
多くの女性は、AVを観て思いますよね、
『うわっ、こんなの気持ちよくないよね!』『痛そう!』『気持ち悪い!』って。
そりゃあそうだよね!
AVは、男性が視覚的、聴覚的に興奮するために創られたエンターテイメント! ファンタジーです!
なのに、日本の男性の多くが、セックスの教科書のようにAVを観て独学にセックスを学んでいく。
それによって、多くの日本人女性がこのAVによる間違ったセックス常識の被害に合っている。
なぜ、このようにAVが男性にとって教科書的存在になっているのか?
その原因は、日本の性教育と文化にあるなぁって私は思います。
日本の性教育は、先進国では最下位!
アメリカではだいたい7歳から性教育が始まります。
性教育先進国のオランダでは、3歳から性教育が始まります。
そして、年齢に応じて、段階的に性教育が行われます。
しかし、日本では、女性の生理が始まる小学校4,5年生の時に、
男女別々の部屋に分かれて行われる、たった1回の性教育のみの学校が多いです。
女性には、生理について、妊娠しないように避妊について、そして、少しの性病について教えられます。
男性には、コンドームの話しを少しする学校もあれば、何も行われず、自由時間を過ごす学校もある。
海外では当たり前のように行われている男性生殖器、女性生殖器の画像やイラストによる解説も無く、
解剖学的な身体の内部的生殖器(内性器)のイラスト(断面図)を見るだけで。
こんな感じのイラストです。
このようなイラストで体の内部構造を学ぶ前に、
海外のように、
イラストや写真などで、女性生殖器の外性器・外部構造から学ぶべきです。
ここが抜けてる日本の女性に対しての性教育のおかげで、
大人でも自分の外性器を鏡などで見たことが無い女性が本当に多いのです。
学校でも教えくれない、家庭でも教えてくれない、AV観ても生殖器にはモザイクが掛かってる。
ここまで女性の外性器を知る機会も見る機会も無ければ、
『女性の外性器の話はしない方がいい』
『知らない方がいい、知っちゃいけないこと』
って思ってしまいますよね。
だから、自ら鏡を使って自分の外性器を見るのにも抵抗があり、見ない・・・
自分のも知らないし、ましてや、他の女性のも知らない、比べられない・・・・
月の光の性感エステを利用される女性の多くが、
『私のあそこ(外性器)は変じゃないですか?』
と質問されます。
知らないからこそ不安になりますよね!
自分の外性器が一般的なのか?変なのか?知りようがないから・・・
ちょっと余談ですが・・・・
男性の外性器は、外に付いているし、小さい頃から、『おちんちん』と可愛い呼び方もあって、あまり隠す感じはないですよね。
逆に、女性の外性器の小さい頃の可愛い呼び名ってないですよね。
なのに、大人になるとAV業界から広まった『まんこ』が女性器の呼び名として広まっていますが、私はこの呼び名が嫌いです。
男性器は、ペニスとかちゃんとした呼び名で呼ばれるのに、どうして女性器は『まんこ』と呼ばれるのか?男性器をペニス(英語:penis)というなら、女性の性器だって、『ヴァギナ』(英語:vagina)って言うべきです。
女性が女性の生殖器を知らないなら、
男性が女性の生殖器の情報を得るのは、もっと難しいはずですよね!
生殖器についてもですが、
本来の性教育とは、
男女の身体の違い、男女の脳の違い、男女のホルモンの違い、男女の考えや気持ちの違い etc を学び、
そこから、『人を好きになること』『人を愛すること』『愛ってなにか?』『セックスとは?』と段階的に学んでいきます。
日本の性教育では、海外の子供たちが学ぶほとんどのことろがカットされていて、学ぶことが出来ません。
学べていないことが、大人になって、
異性への理解や異性を愛すること、
愛する人とのセックスにおいて、
大きな問題となっています。
ちゃんとした性教育が無いなかで、
デート、恋愛、告白、セックスとほとんどが男性がリードするのが当たり前のようになっている。
誰も教えてくれないのに!!
その中で、女性の初セックス、処女は、男性にゆだねていますが、
ほとんどの男性の初セックスは、女性にゆだねることも出来ないし、
初セックスでも男性としてリードしていかなければいけません。
となると、男性はAVや性風俗雑誌、SNSを検索して、
少しでもセックスが上手になるよに、女性をオーガズムへ導けるようにと独学で学んでいきます。
そう!!これが大きな問題でもあるのです!!
AVはセックスの教科書ではありません!!
『AVは、視覚的、聴覚的に男性を興奮させるためのエンターテイメント!』『AVはファンタジー!』
AVをまねたセックスは、女性にとって
- 不快であったり
- 苦痛であったり
- 時には、女性生殖器を傷つける危険な行為であったり
女性の望むセックスではありません!!
いくつか例を挙げると、
●女性は乳房を揉まれると気持ち良い
おいおい、そんなに強く「わしづかみ」しないで!強く揉まないで!
乳房には性感帯ではありません!!
●気持ち良いと女性の乳首が立つ
おいおい、乳首は、興奮したり気持ち良いときに立つんじゃないよ!
触れられたり、触ったり、寒さを感じたり、痛くても反応します!
●次から次に触る場所を変える
おいおい、せっかく気持ち良いと思ったのに、直ぐ別の場所へ愛撫が移ったら、オーガズムまで行けない!
乳首やクリトリスなどの性感帯は、ゆっくり時間を掛けて愛撫して欲しいんですよ!
●クリトリスへ強い刺激、激しい刺激が気持ち良い
おいおい、クリトリスをそんなにごしごしとしごかないでよ!痛いし、感じないよ!
男性がマスターベーションするような強さでクリトリスを触ったら、クリトリスには刺激が強すぎます。
ペニスの亀頭部分にある末梢神経の2倍の神経がクリトリスの先端に密集しています。
クリトリスの感度は、ペニスの約20倍と言われています。優しい刺激で十分です。
それに、もっと時間を掛けて丁寧にして欲しい!!
クンニリングスなら、10分~15分は最低でも舐めて下さい。
●女性はフェラチオが好き
おいおい、ほとんどの女性は、フェラチオは好きじゃありません!
愛してるからフェラチオ出来るんです。セックスのGive and Takeのつもりでやっているんです!
フェラチオを長く強要するのは止めて欲しいです!
プロでは無いので、どうしたら気持ち良いのか分からないのが正直なところです。
●フェラチオ後、直ぐにペニスを挿入
おいおい、女性はフェラチオ中は素なんだよ!素に戻っているから女性生殖器(ヴァギナ)の愛液も乾いて、濡れが少なくなってる場合も多いです。だから、ちゃんと生殖器の外陰部も内陰部も十分濡れているか確認してからペニスをゆっくりと挿入して欲しいです。でないと、痛いんですよね!
●女性は69が好き
おいおい、女性はフェラチオ中に集中したら、クンニの気持ち良さに集中できないし、クンニの気持ち良さに集中したら、フェラに集中出来ないんです。
それに、女性が上で男性が下の69は、腰を低く保って、ペニスを支えてるのと逆の手で自分の体を支える姿勢を保たないといけないので、結構きついんですよ!
ほとんどの女性は、69の体位は、好きじゃないんですよ!
●膣に指を激しく出し入れすれば潮吹きする
おいおい、そんなわけ無いで!ほとんどの女性は潮吹きはしません!
潮吹きは、AV業界が作り上げた画期的な、視覚的ファンタジーなですよ!
指を激しく膣内で動かすのは、感じる以上に、ただただ痛いです。!
膣内構造、どこがどのように感じるかを知らないならやらないで下さい!
多くの女性が、旦那さんや彼氏が潮を吹かせようとして辛いと悩んでいます。
●口内射精、精液を飲むのが好き
おいおい、口内射精だけなら大丈夫だけど、精液を飲むよう強要しないで!
精液は、アルカリ性で、人によっては『カビキラー』や『キッチンハイター』のような匂いと、生ぬるい何とも言えない味で、多くの女性が、とにかく不味いし気持ち悪いと感じています。
愛してるから飲んであげたいけど、最後のごっくんが出来ない・飲めない女性も多くいます。
精液を飲むか飲まないかは、女性にゆだねて!
男性も、自分の精液を飲んでみたら、女性の気持ちも分かると思うけどね!
●膣にペニスを挿入してピストン運動すれば、女性は必ずオーガズムに達する
おいおい、男性は、ほぼ必ずオーガズム(イク)に達する(射精)けど、それは男性の生殖器の役割は射精することだから!
でも、女性の膣は、産道です!直径15cmの赤ちゃんの頭が通りふける産道!伸縮性もあり、鈍感に作られています。ペニスを膣に挿入し、ピストン運動によってオーガズムに達する(中イキ)ことの出来る女性は、全世界の女性が一生涯かけても3%もいないと医学的に言われています。
AVのように簡単に中イキは出来ないんです!あれは、演技なんです!分かって!!!
もっともっと伝えたいことはありますが、、、、、、書ききれない、、、、、、
これを読んで、共感してる女性も多いのでは。
でもね~~~、
女性も、男性の立場にたって考えてみて!
誰も『女性の性感帯のこと、女性生殖器のこと、触り方、愛撫の仕方 etc』教えてくれない。
正直、男性も分からないんですよね!
どうゆうセックスが良いのかなんて・・・・
『自分の奥さんや彼女を気持ちよくしてあげたい』って思って、
男性なりに、試行錯誤して、一生懸命セックスしていると思う。
頑張ってくれていると思うんです。
そんな男性に対して(以前のブログにも書きましたが)、
女性のセックス中の演技は、
男性にとっても、女性にとっても、後々マイナスに働きます。
しかも、
女性は、AVに対して不満をもちながらも、
『セックス中の演技、気持ちいい振り、オーガズムに達した振り』
をAVから学んでいるんですよね!
『女性がAVから学んだ演技』と『男性がAVから学んだセックス行為』が、
男性の頭の中で、重なって!
『あっ、AV通りだ!良かった!』って思われていると思います。
性教育が無いからこそ、AVから学ぶしかない現状が理解できたら、
AVにたよらない、2人だけのセックスを創っていかないといけません。
相手に気持ちよくなってもらうには、相手が望む、相手が感じる場所を探していくことが大切です。
それには、男性も女性も、セックス中の言葉のキャッチボールが大切です。
女性も、恥ずかしくならずに、セックス中のちょっとの大胆さはOK!
だから、自分からも積極的に、自分の望むことを男性に伝えましょう。
男性も、彼女の性感帯ポイントを彼女に聞きながら探していきましょう。
それが、『Make Love』ですよね!
性セラピスト/カウンセラー 髙森由香