月の光

夫婦・カップル間レイプ(セックスの悩み)

『夫婦間レイプ・カップル間レイプ』について聞いたことありますか?

コロナによりテレワークや外出自粛により、夫婦やカップルが家で一緒に過ごす時間が増えた中、ラブラブ度が増した夫婦もいれば、

家で閉じこもったような生活による気持ちや体のモヤモヤ、自分の時間や空間が持てなくなったイライラなどのストレスが増し、そのストレスをパートナーにぶつけ、夫婦仲が前より悪くなった夫婦、コロナ離婚も増えています。

特に、日本でも世界でも、このコロナの影響で、家庭内DVが増えていることが問題となっています。(フランスでは、コロナによるロックダウンで、家庭内DVが30%も増えたと報道されています)

DVとは、Domestic Violence(ドメスティック バイオレンス)の略語で、日本では、「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者(元配偶者・元彼氏)から振るわれる暴力」のことを意味します。

『暴力』と言われると、イメージするのは「殴る、蹴る」など『身体的な暴力』だと思いますが、『身体的暴力』以外にも、以下の内容が『暴力』としてDVに含まれます。

  • 嫌がらせ、暴言、中傷、無視、脅迫など、主に言葉によって精神的な苦痛を負わせる『精神的・心理的暴力』
  • お金を渡さない、お金を勝手に使う、相手名義で勝手に借金を作るなどの『経済的暴力』
  • 親族や友人と会わせない 、外出を禁止する、携帯電話のメールや着信履歴を執拗にチェックするなど、自分以外の外部の人間との交流を絶たせようとする行為『社会的隔離』
  • 子どもに相手を攻撃させたり、子どもの前で相手を非難、中傷したりするなど、子供を巻き込んで間接的にするいやがらせ『子供を利用した暴力』

そして、

  • 無理やり・力づくで性行為を強要する、相手の合意が無く性行為を強要する『性的暴力』

『性的暴力』=『性的DV』は、性行為を強要することだけでなく、
「避妊に協力しない」、「嫌がっているのに裸の写真や動画を撮影する」、「無理やりポルノ写真などを見せる」ことも含まれます。

性的DVは、身体的暴力が無くても、嫌がる相手に対しての性行為だけでなく、お願いしてもコンドームを付けてくれない、嫌がってるのに裸や性行為の写真や画像を取られる、無理やりポルノ写真や動画を見ることを強要することでも、DVとなるのです。

また、特に、性行為を強要する性的暴力による『性的DV』は、強制性交等罪として成立します。
と言うことは、夫婦間でも、カップル間でも、相手の合意無く、無理やり、力づくで性行為がなされたのなら、『レイプ』として強制性交等罪となります。

強制性交等罪とは、暴行又は脅迫を用いて13歳以降の人の性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」)をし、または、13歳未満の人間に性交等をする犯罪である。刑法177条

コロナによる家庭内DVが増えている中、夫婦間レイプ、カップル間レイプも多発する傾向にあります。

『えっ???夫婦間・カップル間でレイプって??』と思われる方もいると思います。

でもね、考えてみて!

夫婦であっても、カップルであっても、

  • 自分が病気で寝込んでいる時に無理やりセックスを強要されたら?
  • 嫌だと言ってるのに勝手にセックスの動画や裸の写真を撮られて、何かあるたびに、その動画や写真をSNSで拡散するぞと言われたら?
  • 妊娠するかもしれない時期のセックスに、コンドームをお願いしても聞き入れてくれず、毎回中ダシされたら?
  • 前戯もなく無理やりペニスを膣内に挿入され、痛い思いをするセックスを何度も経験したら?
  • セックスを拒んだら、激怒され、暴力まがいにセックスされたら?

嫌ですよね!怖いですよね!

こんなセックス、愛されているとは到底思えないし、男性のただの自己中心的快楽を満たすために自分の体を使われているだけとしか思えませんよね。

この、男性の自己中心的快楽を満たすための性行為の被害の1つに『多産DV』もあります。

『多産DV』とは、
2018年にSNSで産婦人科の方のツイッター投稿で話題になりました。
毎年のように妊娠、出産後1年以内に旦那さんとの子供を人工中絶など、
奥さんが望んでいない場合の妊娠に関しては、旦那さんが避妊に協力してくれない場合が多い。
このような場合、多くの産婦人科では、多産DVを疑い慎重に対応するそうです。

旦那さんが避妊に協力してくれないセックスは、性的暴力『性的DV』です!!

日本では、民法で定められているのではないのですが、

『夫婦間には性交渉をお互いに求める権利・応じる義務がある』

という認識がかつての日本では通説で、法の世界でも一般的だと考えられていました。

ちょっと昔までは、日本でも、世界でも、親が結婚相手を決めて、『嫁、女性は跡取りを産むことが仕事』と言わんばかりの社会でしたよね・・・・・

世界では、日本よりも早く、この夫婦間・カップル間レイプが問題となり、法的にも争われるようになり、有罪判決確定するようになりました。

日本では、2007年、東京高等裁判所にて、夫が妻に対して脅迫を加えレイプしたという裁判で、初めて、夫に強姦罪で有罪判決下されました。

この裁判により、夫婦間・カップル間レイプが、日本でも大きな議論となり、

1907年(明治40年)の制定された刑法における性犯罪の規定が、
何と110年ぶりに大幅に改定され、2017年(平成29年)6月16日可決、同年7月13日に執行されるようになりました。
これにより、以前の『強姦罪』が『強制性交等罪』として、被害範囲・被害対象を拡大、厳罰化となりました。

110年ぶりの改定、、、110年ぶりって・・・・・・(驚愕)

性、オーガズムに関しては、日本だけでなく、世界的にみても、

『男性の快楽』のため、『男性の快楽』を主として、男性目線・男性主体として、

医学的にも、社会的にも発展してきました。

そこには、女性目線や女性主体などは、ありませんでした。

ようやく、今の時代になり、女性の性欲や女性のオーガズムなど、女性が声をオープンに少しづつ出来るようになりましたが、まだまだですね。

日本は、世界的に比べても、セックスの満足度も低い。特に、女性の満足度が低い。

性交痛を抱えている女性も多い、セックスを好きじゃない女性も多い。

これらから言えることは、日本の男性は、女性が望むセックスを知らなさすぎる。

AVを手本にして、勝手に男性目線・男性の快楽主体で女性の好きなセックス、女性の性感帯をバーチャルに創り上げ、勝手に思い込んでいる男性が多すぎる。

男性はセックスするとほぼ、オーガズム(イク)ことが出来るが、女性は難しい。

旦那のセックスで満足できる女性は少ない・・・・

そんな旦那とのセックスは、あまりしたくない・・・・・

と思っている女性にとって、夫婦だから・・・カップルだから・・・・

セックスしたくないけど、セックスは嫌だけど・・・・

と旦那さんや彼氏の求めるセックスを受け入れている女性、このブログを読んでいる「あなたかもしれません」!

セックスは、夫婦・カップルの2人の合意があって、初めて行える行為であり、愛し合える行為です。

セックスは、心と身体のボディーコミュニケーション。

相手を大切に思う心、相手を尊敬する心、相手を愛おしく思う心をもって、相手の望むセックスを心掛けることが大切です。

『夫婦間、カップル間のDV』『夫婦間、カップル間レイプ』に悩んでいる方は、信頼できる第三者へご相談下さい!

もし、誰に相談したら良いのか?とお悩みの方は、ちゃんと私が信頼できるプロの弁護士さんや、この分野に詳しいカウンセラーをご紹介して欲しい方は、お気軽にご連絡下さいね。

性セラピスト/カウンセラー 髙森由香

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